死ぬときに悔いが残らないくらいのクラフトマンになりたい

外山
幸二

KOJI TOYAMA

人生は一度きり。自分のスキルはお金で買えない。
だからこそ徹底的に学び、伸ばしていきたい。
死ぬときに悔いが残らないくらいのクラフトマンになるために。

基本に忠実に、自分に嘘をつかないこと

現在は、主に逸品リングの「細工」という工程を担っています。入社してまず感じたことは、様々な部署で活躍する人達の多さとその技術レベルの高さです。卓越した技術を持つクラフトマンが多く在籍しているといった環境は、困難に直面した時に相談相手に恵まれると同時に、技術をより深く追求することのできる“贅沢な環境”でもありました。ミキモト装身具のクラフトマンの一員となり、自身の技術や感性をもっと向上させたいと強く思ったことを今でも思い出します。最近は受け継がれてきた手仕事の技術とともに、正確さと生産性のあるCADを一部に織り交ぜた商品づくりに力を入れ、新しい技術へ繋がるよう努めています。

仕事をする上で心に留めていることは、「基本に忠実に。自分に嘘をつかない」ということ。基本をおろそかにすると、それが形に現れてきます。応用とは基本の組み合わせであり、基本がしっかりしていれば応用はいくらでも効く。
ジュエリーは人の肌に触れるものなので、自分が気になったところは、他の人が見ても気になるはずです。これでいいやという気持ちではなく、自分が完璧と思えるまでひとつひとつの作業を進めていく事が大事だと思っています。

ジュエリーは人が身に付けるもの、だから妥協を許さない

当社の素晴らしいところは、機械的な技術が進んでいるジュエリー業界の中にあっても、“手仕事”や“手の感覚”を非常に大切にしていて、それをずっと継承しているところにあると思います。
その背景には、創業当時から受け継がれてきた“職人文化”といいますか、装身具づくりを志す若いクラフトマンが“先輩達の背中”を見ながら仕事に取り組む姿勢を学び、卓越した技術を目の当たりにして自らの技術を磨いていくといった成長できる環境にあるからなのかもしれません。
ジュエリーは人が身に付けるものですから、機械技術だけではどうしても表現しづらい感覚的な部分、つまり、着け心地や身体の部位にフィットさせるといった“目には見えない”大切な要素があります。手仕事の感覚を大切にしているということは、ジュエリーとしての華やかさだけでなく、ジュエリーを身に付ける方への心遣いでもあるのです。
手仕事を大切にする職人文化は、創業から110年という途方もなく永い時間が流れている当社だからこそ受け継がれてきた“ものづくりの心”だと感じます。

歴史の1ページを綴るクラフトマンでありたい

MIKIMOTOは120年以上もの歴史がある、日本を代表するジュエリーブランドです。その長い歴史の積み重ねが“信頼”という財産を生んできました。今、作り手としての自分がその歴史の末端にいるわけですが、先輩方が代々に渡り培ってきた技術・技能を受け継ぎながら、お客さまに感動していただけるような美しいジュエリーを創っていきたいと思っています。ミキモト装身具の信頼を支えてきた歴代のクラフトマン達に恥じぬよう日々勉強し、感性を磨いていきたいです。
時間は有限であり、自分のスキルはお金で買えるものではありません。だからこそ謙虚さを忘れずに学びながら、MIKIMOTOジュエリーの歴史を紡いでいくクラフトマンでありたいと思います。

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